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新作報告
マッコウクジラ(B) 新しいマッコウクジラ(B)が仕上がりました。
これまでは次回作をこちらで決めていましたが、次回からは作品注文のメールを受けて製作するように変更致します。完成まで時間が掛かりそうですが。 作品注文。( mysmlix37@dengon.holy.jp )
作品が仕上がる度にメルマガでお知らせします。
製作方法
   《 製作過程の写真と説明 》
    ◆ 作り方の詳細は ハンドウイルカ(A) に ◆
材料のカット図面
ハンドウイルカ(A) ハシナガイルカ シャチ(A) シャチ(B)
ハンドウイルカ(B) イロワケイルカ セミクジラ(A) セミクジラ(B)
ハンドウイルカ(C) カマイルカ ザトウクジラ(A) ザトウクジラ(B)
マンタ シロイルカ マッコウクジラ(A) マッコウクジラ(B)
ジュゴン イッカク コビレゴンドウ マナティ
メジロザメ シュモクザメ アシカ ホッキョクグマ
 基本的には、板を貼り合わせて厚くしたものを削って作ります。
材料はホームセンターで市販されているヒノキ材 (幅6cmまたは9cm) ですが、木目が大切なので、まっすぐな木目の柾目(まさめ) ではなく板目(いため)のきれいなものを選ぶ。仕上がりの側面に丸い模様が出るようにしたいから。
木目が細か過ぎるものは硬くて削るのが大変だし、おおまかな物は削り易いけど、木目が少なくてつまらない。 でもちょうどいいのは少ないからそれは取っておいて、試作用にはイマイチのものを使ったほうがいいかも しれません。
 まず、板をこれから作る物のボディーを横から見た形に糸ノコで カットし、それを木工用ボンドで貼り合わせる。金具を使ってしっかりと。強く圧着すればするほど強度は増します。
使用する板の厚さは作品によって違っていて、詳しいことは「カット図面」のアップや、製作写真の 「(2)板をカットする」を参考にして下さい。板を貼り合わせる時には、年輪の外側が外になるように。
さらに、セミクジラ(B) とザトウクジラ(B) は6cm幅の板では高さが少し足りない場合には9cm幅を使うか、 または別にカットしたものを継ぎ足して貼り合わせるようにします。
 最初から切り出しナイフを使って手で削っていくのは大変だから、 私は卓上型クラインダー( 円盤の直径が15cmのタイプ ) にサンドペーパーを取り付けて、それに押し当てて削るようにしています。
取り付け方は、まずアクリル板を直径15cm の円形にカットして、それと同じ大きさに丸く切ったサンドペーパー (#40か#60)を両面テープで貼り付ける。そのときにグラインダーに取り付けるための中心の穴(1cm)も忘れないように。 アクリル板はソフトタイプのものを使えば、 糸ノコで楽に丸くカットできます。
つぎにクラインダーのカバーとナットを外し、アクリル板を研磨用円盤の外側に取り付け、ナットで締める。 それを回転させながら材料を押し当てて削っていくわけです。
右利きの人は右側の円盤の外側に、左利きなら左側の円盤の外側に。ただし、左側のネジは逆回転になっているはずです。
その時にアクリル板がきちんと中心に位置していないと、回転させた時にガタガタと振動してしまうので、少しずつ位置をズラシては振動しない箇所を見付ける。
そして、サンドペーパーがスリ減って削れなくなったら新しいものと貼りかえる。 両面テープは、あまり接着力が強くない方があとで剥がしやすくて良い。また、サンドペーパーは少し丸まっているので、 まとめて作ってからベニヤ板などで挟んで上に重しをしておけば、何日かすると平らになります。

 作業中は削った木の粉がいっぱい舞うので防塵マスクが必要で、かなりの音もするので なるべく近所迷惑にならないように。
 それとは別に、背ビレ・尾ビレ・胸ビレをそれぞれカットして (背ビレは2枚を貼り合わせる)、グラインダーで大まかに削る。 そして、まず背ビレをボディーに接着してからナイフである程度削り、さらに尾ビレを接着してから、 うしろの切れ込みや微妙なカーブを彫り、あとは切り出しナイフでひたすら削り上げていく。
だいだい削れたら、サンドペーパーをだんだん細かいものに変えながら ( 80・100・120・180・240 と数字が大きくなるほど、目が細かくなる) 表面を滑らかに仕上げていく。 そして口と目の部分を彫刻刀で彫り込んでから、胸ビレをボンドで接着する。
接着部分のスキ間は、セメダイン・木工パテ(タモ)で埋めて、エポキシ系の接着剤 (セメダイン・ハイスーパー5 など) を使って滑らかにする。その際、パテをツマヨウジでスキ間に詰め込むといいです。

 形が出来上がったら、ハンドドリルを使って下側に穴を開ける。
1度で大きくきれいに開けるのは難しいから、小さい穴から少しずつ大きくしていく。 斜めにならないように気を付けながら。
私はイルカ・クジラ・シャチの(A)は直径4mm、シャチ・クジラの(B)は5mmにしています。
 塗装は、穴にアルミ棒を差し込んで、それを持って行っています。
まずウレタンニス(透明クリヤー) を使って下塗り。 最初はしみ込むだけだから軽くスプレーし、2・3時間乾燥させて、今度はしっかり塗る。
1日置いて充分乾かせて、サンドペーパー(120→180→240) をかけ、同じように中塗り。 また1日乾燥させてから着色。
そして最後に、仕上げのスプレー(ツヤ消しクリヤー) をかけて出来上がり。

 目は、ホームセンターにある厚さ1mmくらいの薄いゴム板を、 10cm×4cm位にカットして、その上に木工用ボンドをツマヨウジで円形に乗せ、乾いたものをはがし、黒のツヤ出しスプレーで着色する。  もっと詳しい説明
 作品に "カッコよさ" を出すには全体を細くスマートにしてヒレを小さくし、 "かわいらしさ" を出すには、丸っこくふっくらさせヒレを大きくする。 また、ボディーのうしろの部分(背ビレからうしろ)を長くすると "大人っぽい" 感じになり、 短くすると "子供っぽく" なるようです。
 もちろん、私も最初からこんな風に出来たわけではなくて、 いろんな失敗をいっぱい重ねて、少しずつレベルアップしてきました。以前の作品を見ると、"なんでこんなものを 作っていたのか" と思うほどヒドくて、自分であきれてしまうほど。
とりあえず出来た物を、机の上に置いて毎日目にしているうちに、"今度はここをこういう風に直したほうが いいかな" ということに気付いてから また試作する、というかたちで少しずつ改良してきました。
 私が今まで試作をしてきて ひとつ気付いたことは、 いい作品を作るには、頑張り過ぎないほうがいいということ。
楽しみながら作れている時はいいけど、集中力はそう長い時間続くものではないから 少しでも飽きてきた時には、いったん中止したほうがいい。 そこでもう少し "ここまでやってしまおう" とか"作らなければ"と思って頑張ると、 たいていおかしなことになってしまって、また最初からやり直し。 "こんなことならやめとけばよかった" と後悔したことが、今までに何回あったことか。
日本人はどうも頑張ってしまう傾向があるようで、それはそれでいい面でもあるけれど、 ゆとりを持って楽しくやっていく、というのがやがてはいい結果につながっていくのでは と。
 昔の腕のいい職人が自分の気が向いた時しか仕事をしなかった というような話を 聞いたことがあるけど、もしかしたらその人もいろんな失敗を通して学んだのかもしれないな と思ったり‥。

エノキの大木 (4月) ここに書いたことはあくまで私流の方法で、 作業のしやすさは人それぞれ違うでしょうし、たぶんもっといい方法もあると思います。  いろいろ工夫してみて、何かいいアイデアがありましたらこちらにも知らせてください。 とはいっても、私が持っている工作機械らしきものは、糸ノコと小さい卓上型グラインダーだけですが。
上の方法でよくわからないところがありましたら、いつでも気軽に質問して下さい。 メール
・みすま工房・ 高尾信行
《 岡山・倉敷市 》
‥ 作り方のほとんどは自己流ですが、唯一の参考書といえるのが ‥
『 西岡忠司のウッドクラフト入門 』(Outdoor編集部・山と渓谷社・1996年初版発行)
工房西岡
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